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歯の豆知識
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歯の矯正というと子どもをイメージする人が多いかもしれません。大人になってから歯並びが気になり始め「矯正したい」と考えている人もいるのではないでしょうか。大人の矯正についてメリット・デメリットや、そもそも矯正が本当に必要なのか解説します。意外と知らない、子どもと大人の矯正の違いについてお伝えしたいと思います。
大人の歯科矯正について「やめたほうがいい」という意見も耳にするのではないでしょうか。確かに矯正は子どもをイメージします。大人の矯正が良くないと言われているのは、実際に失敗している人もいるためです。矯正を行うために、抜歯を行うこともあり、かみ合わせが悪くなってしまうケースも考えられます。矯正は長く治療を行うため、痛みが出て日常生活に支障をきたすこともあります。大人の矯正にはリスクがあるからこそ、良くないという意見も出てくるのではないでしょうか。そもそもどんな治療にもリスクはあるため、一概にはいえません。ただ、リスクを負ってまで大人の歯科矯正を行うべきかといわれています。
大人の矯正治療を行うことで、どんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット1. 自信をもって笑えるようになる
歯並びをコンプレックスに感じ、自信をもって笑えなくなっている人もいるかもしれません。見た目が変わるということは、歯科矯正の最大のメリットといえます。マスクを外すようになり、気になっていた口元の悩みを解消できるようになります。人とのコミュニケーションが楽しみになるので、自分に自信を持てるようになります。
メリット2. 口腔内トラブルを減らせる
歯並びが悪いと、毎日のブラッシングも行き届かなくなります。そのため、磨いているつもりになってしまい、歯の隙間に汚れが残っていることも。虫歯だけでなく歯周病のリスクも高くなります。お口のなかを健康に維持するためにも、矯正で歯並びを見直すのはおすすめです。特に歯周病は7人に1人がかかる可能性があると言われ、注意が必要です。
メリット3. 矯正の必要性を理解して通える
子どもの頃は、親に言われなんとなく矯正をしているケースがほとんどです。大人になって矯正を行う場合、必要性を理解しているので、矯正を負担に感じることも少なくなります。具体的にいつまでに矯正を終わらせたいなどの希望もあるのではないでしょうか。必要性を理解しているからこそ、計画的に続けられます。
デメリット1. 費用がかかる
大人の矯正のデメリットとして、費用面の負担も大きいのではないでしょうか。痛みがあり緊急で治療が必要な状態ではないので、つい後回しになってしまうことも。矯正は自費診療なので歯医者によっても必要が変わります。また現金だけでなく各種クレジットカードや電子マネーの選択もできる歯医者だと安心です。
デメリット2. 日常生活に支障をきたすことがある
矯正している間は、器具の装着が必要になることもあります。個人差こそありますが食事中に違和感を覚えることもあります。なかには痛みを感じ食事を楽しめなくなってしまうことも。日常的に違和感があるときは、歯医者に相談し矯正を調整してもらう方法もあります。
デメリット3. 見た目が気になる
矯正している時の見た目の問題を気になるのも、デメリットではないでしょうか。昔ながらの金属製の器具は確かに目立ちます。ただ、歯科矯正の種類も増えているため、歯の裏側につけて目立たないような矯正のやり方もあります。見た目の問題は、矯正器具を変えるだけでもずいぶん解消されるはずです。
大人が矯正したほうがいいケースや、逆に様子を見てもいい必要ないケースそれぞれどんな違いがあるのか解説していきたいと思います。
歯科矯正を歯医者がおすすめしているときの多くは「不正咬合」が関係しています。歯並びに問題があり、かみ合わせの状態が良くないことをいいます。不正咬合を治療すると、咀嚼も正しくできるようになりますし、言葉がはっきりとして活舌も良くなり、口呼吸のリスクの低減にも繋がります。他にも見た目をコンプレックスに感じているときや、歯の生える方向が正しくないときが考えられます。矯正したほうが良い場合とは、今かみ合わせで支障が出ていて、改善することで日々の生活の質が高まるケースです。
歯科矯正を希望していても、必要ないと言われてしまうことがあります。以下の悩みに該当している場合は、歯科矯正のリスクや費用、時間を考えると必要ないケースかもしれません。
・見た目に支障がなくコンプレックスに感じていない
・左右のバランスが良く、歯の生え方も正常
・虫歯や歯周病がなく治療の必要がない
・かみ合わせで日常生活に支障をきたしていない
矯正の必要性がそこまで認められないケースもあります。矯正は簡単にできる治療ではないので、高い費用を払ってまで行う必要がないとみられてしまうこともあります。
一言に歯科矯正といっても種類があります。
矯正の種類 | 治療期間 | 費用の目安 |
マウスピース矯正 | 2年〜 | 90万円〜 |
ラビアル矯正 | 2年〜 | 70万円〜 |
歯の裏側矯正 | 2年〜 | 100万円〜 |
※部分的な補正 | 半年程度 | 30万円 |
あくまでも目安になりますが、歯科矯正の種類を知り適切なものを選びましょう。
そもそも矯正は、子どもと大人でどんな違いがあるのか気になる人もいると思います。子どもの矯正の目的は、顎を正しく成長させ歯が並ぶスペースを作るためのものです。子どもは成長に合わせて顎が広げられるため、抜歯を行う必要はありません。大人の場合は、すでに歯が生えそろっているので、抜歯をしないと矯正のスペースを確保できません。歯並びを整えるのは同じでも、そもそもの目的から変わってきます。
歯科矯正で覚えておいてほしいのが、生活の不便さが出てしまうことです。歯を移動させる器具を取り付けるため、多少の不便さが出てきてしまうのは仕方ありません。歯磨きがしづらくなってしまうこともありますし、以前よりも意識的にお手入れを行う必要が出てきます。着色する可能性のあるコーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどは頻度を減らさなくてはいけません。歯の矯正をしていると、どうしても不便さが出てきます。
これから大人の歯科矯正を考えている人向けに、後悔しないためのポイントがあります。歯科矯正の仕上がりは、歯医者によっても変わります。どんなに高いお金をかけても、矯正の仕上がりが良くなるとは限りません。少しでも違和感があれば確認すること、矯正経験がある歯医者を選ぶようにしましょう。一時的な改善ではなく、あなたのライフスタイルを向上させられる歯医者を選びましょう。
歯科矯正についてやったほうがいいのか、このままでもいいのか迷っている人もいるかもしれません。大人の歯科矯正でコンプレックスを解消できるかもしれません。仕上がりは見た目を決める重要な部分になりますので、歯科矯正についての不安や、確認しておきたいことがあればお気軽にご相談ください。