虫歯の治療
Caries
|
診療時間
|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 09:00~12:00 | ● | / | ● | ● | / | ● | ● |
| 14:00~19:00 | ● | / | ● | ● | / | ★ | ▲ |
★…13:30-17:30まで
▲…14:00-16:00まで
各種クレジットカード取扱



〒249-0006 神奈川県逗子市逗子1丁目10-20
横須賀線逗子駅 東口 徒歩3分
京急逗子線逗子・葉山駅 北口 徒歩8分
虫歯の治療
Caries
虫歯とは、口の中に棲む細菌が食べ物や飲み物の糖質を利用して「酸」を作り、その酸が歯を溶かして穴が空いてしまう疾患です。
虫歯は「酸を作る細菌(主にミュータンス菌)」「酸に対して弱い歯の質」「細菌の栄養となる糖質(特に砂糖)」の3条件が重なり、時間の経過とともに発生します。
虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、糖質(特に砂糖)を利用して、水に溶けにくいネバネバした「グルカン」という物質を作り、歯の表面に強く付着します。このグルカンは粘着性が強いので、多くの細菌が集合して塊を形成し、これがプラーク(歯垢)となります。
さらに、プラーク内のミュータンス菌は砂糖を分解して酸を作ります。この酸によって、歯の表面のカルシウムが溶け出す(脱灰)が進み、再石灰化が追いつかなくなると虫歯になります。
C1は虫歯がエナメル質にとどまる初期の段階で、再石灰化による自然修復が可能です。日常のブラッシング改善やフッ素を用いた予防処置で進行を抑えられることが多いです。治療法としてはクリーニング(TBI・PMTC)で清掃習慣を整えることが基本となります。
治療法:クリーニング(TBI・PMTC)
C2は虫歯が象牙質に達している状態ですが、神経はまだ保存できる可能性が高いです。適切に治療すれば歯髄を残すことができ、歯の寿命を短くするリスクを避けられます。治療法はう蝕除去を行い、詰め物やかぶせ物で欠損部を修復するのが一般的です。
治療法:う蝕除去と欠損部修復(詰め物・かぶせもの)
C3は虫歯が歯髄にまで進行し、すでに強い痛みがあるか、近いうちに発生する段階です。この状態では神経の処置が必要となり、歯髄切断や抜髄を伴う根管治療を行います。適切に治療すれば咀嚼機能を回復でき、再び日常生活で歯を活用することが可能です。
治療法:MTA治療、根管治療
C4は歯冠が崩壊して歯がほとんど残っておらず、機能を維持するのが不可能な段階です。神経も壊死し、感染や炎症が広がる恐れがあるため抜歯が選択されるケースが多いです。その後は入れ歯やインプラントなどで咀嚼機能を補う治療が必要となります。
治療法:抜歯で補綴治療(入れ歯・インプラントなど)
最初に虫歯に侵された部分を機械や器具で丁寧に取り除きます。感染している組織を確実に削ることで、再発を防ぎ健康な歯を残すことができます。痛みが出ないように局所麻酔を使用するのが一般的です。
治療は痛いの?
麻酔がしっかり効いてから治療をするから、
痛みは感じにくくなるよ!
虫歯を除去した後、歯に残った欠損部分の広さや深さを確認します。この工程で神経に近いかどうかを見極め、処置の方法を判断していきます。状態により治療の選択肢や必要な処置内容が変わる重要な段階です。
どうやって確認するの?
3Dスキャナーを使って画像を撮っていくよ
虫歯の大きさをその場ですぐ確認できるよ
欠損の状態に応じて、詰め物やかぶせ物など修復方法を歯科医と相談します。素材や治療期間、費用なども説明を受け、患者が選択できるように調整されます。将来の歯の寿命を考えた最適な方法を選ぶことがポイントとなります。
かぶせもの?
自費?保険?
当院(湘南ライフ歯科逗子)ではおすすめの修復法を含め、さまざまな治療法を用意しているよ
MTAセメント、インレー、アンレー、クラウン
決定した修復方法に基づき、詰め物やかぶせ物を装着する処置を行います。かみ合わせや見た目を考慮しながら調整し、違和感のない状態に仕上げます。処置後は定期的にメンテナンスを行うことで、再発防止と長期的な維持が可能となります。
治療は何回ぐらい通えばいいの?
修復情報の相談で決まった内容によって通院回数や治し方は変わってくるよ
歯にはそれぞれ「神経」とも呼ばれる歯髄というものが存在します。虫歯が進行すると、歯のエナメル質や象牙質を越えて歯髄に達することがあります。虫歯が歯髄に達すると、激しい痛みを伴いながら歯髄が侵食され、歯髄炎や根尖性歯周炎という病気になり、治療が困難になっていきます。
通常、虫歯が歯髄に達すると、この歯髄を取る「抜髄」という処置がなされますが、歯髄を抜いた歯は「失活歯」という活動をしていない歯になってしまいます。数年後に治療が完了していても、歯質が脆くなり破折することがあります。また、生活反応を示さないため感染に弱く、二次カリエス(虫歯の再発)などにもなりやすくなってしまいます。このような場合は、歯を抜かなくてはいけない可能性が高くなってしまいます。
このように、失活した歯は大幅に寿命が短くなります。
しかし近年、この抜髄という処置になる可能性がある歯でも、残せる治療法ができました。それがMTAセメントを使った断髄という治療です。断髄とは虫歯が進行したところまでの組織を取り除き、MTAセメントで覆うことで、神経の生活反応を残したまま保存を試みる方法です。もちろん、全てのケースに適応されるわけではありませんが、歯の神経を残す最後のチャンスとしての治療が可能となりました。
奥歯(小臼歯・大臼歯)にできた比較的浅い虫歯に用いられる修復法がインレーです。神経を残せる状態であっても、コンポジットレジンでは修復が難しい場合に選択されます。虫歯の部分を削って取り除いた後、その窩洞に合わせて作られた詰め物を装着します。一般的に、歯と歯の間に虫歯ができた時に用いられ、虫歯の部分を削った後にインレーを装着するための窩洞形成をして、その後型とりをして作られます。虫歯の範囲によって削り方が違ってくるため形は様々です。
アンレーとは、インレーより広い範囲を覆い、歯の咬合面や側面を部分的に被せる修復物です。歯に被せるように装着するものの、歯肉のところまでで全部ではなく、上半分くらいまでを覆う修復物です。
根管治療とは、感染した歯髄を取り除き、根管内を清掃・消毒した後、薬剤で封鎖する治療です。
根管治療が必要となるケースで多いのが、神経まで虫歯が進行した場合です。虫歯の他に、歯周病由来で神経が感染した場合にも根管治療を行います。生活歯(神経が生きている歯)では、神経近くに虫歯や感染が及ぶと強い痛みを生じることがあります。
歯根の先に炎症が波及して、歯を支えている顎の骨を溶かしている状態を根尖性歯周炎と言います。この場合は歯の神経が失活(死ぬ)し、自然治癒は不可能なため、根管治療を行い感染を除去することが必要です。
コンポジットレジンとは、歯の色に近いプラスチック素材を使った白い詰め物で、主に小さな虫歯や欠けの治療に用いられます。
虫歯を削った部分に直接詰めて光で固めるため、その日のうちに治療が完了するのが特徴です。見た目が自然で金属を使用しないため、審美的に優れており保険適用されるケースも多くあります。
ただし強度は金属やセラミックより劣るため、大きな虫歯や噛む力の強い部位には適さないことがあります。
クラウンとは、虫歯や破折などで大きく失われた歯を補うために、歯の全体を覆うかぶせ物のことを指します。
削った歯に合わせて型を取り、金属やセラミック、ジルコニアなどの素材で作製され、機能と見た目の両方を回復させます。噛む力に強く、歯を保護する役割があるため、神経を取った歯や大きな虫歯の治療で多く用いられます。
素材によって耐久性や見た目、費用が異なるため、目的や予算に応じて選択することが大切です。