歯の豆知識
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歯の豆知識
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虫歯が進行すると神経の歯髄に達してしまいます。急激な歯の痛みで受診するときの多くが根管に細菌が入っている状態です。ここまで虫歯が進行すると「根管治療」と呼ばれるものが必要になり、何度も歯医者に足を運ぶことにあります。根管治療といっても保険内でできるものと、保険外のものがあります。この保険外のものを自費診療と言います。根管治療における保険内と保険外について、詳しく紹介していきたいと思います。
保険診療と自費診療(保険外)の根管治療の圧倒的な違いとしては、診療で行う根管治療の成功率の違いにあります。根管治療は保険内にしても保険外にでもどちらも根管に対して行うものなのは変わりません。保険内と保険外の違いについて、解説します。
そもそも根管治療が必要になるのは、どんなときでしょうか。歯の構造は、一番外にエナメル質があり、次に象牙質、最後に神経の3層で作られています。虫歯が進行すると最終的に神経まで到達してしまいます。また、歯を折るなどの事故にあい神経が出てしまったときに根管治療が必要になってきます。歯髄に虫歯などの細菌が入ると、根管のなかで炎症が起きてしまい激しい痛みとなります。炎症をそのままにしていると歯髄は死に、抜歯が必要になってくるのです。
一度歯を抜くと二度ともとには戻らなくなります。どんなに医術が進んで入れ歯やインプラントの選択が出てきても、本来の天然の歯とは違います。噛んだ時の感覚も違いますし、食事を美味しく味わうこともできません。そのため、できるだけ抜歯を避けるためにも、細菌で汚れてしまった根管をきれいにしてできる限り、自分の歯を残すための治療を行っていく必要があるのです。
保険診療と自費診療での根管治療は、歯医者に通う期間にも違いがあります。
一般的な保険診療での根管治療は1回あたり15分~30分程度です。そのため、順調に進んでも6回前後は歯医者に通うことになります。根管の消毒の状態によっては、治療が思うように進まず来院回数が増えてしまうこともあります。せっかく歯医者に来たら通院回数を減らしたい!と思う人もいると思います。ただ、保険治療は1回の治療工程が決められているため、どうしても期間が長くなってしまいます。
自費診療(保険外)の根管治療の場合、90分などの長い治療を行い3回前後で根管治療が終わります。そのため、頻繁に歯医者に行く必要もなく、患者さんにとっても負担を減らすことに繋がるのです。その分、保険外の根管治療は歯の位置によって7万円~となり、奥歯になると10万円以上の費用がかかるのも一般的です。保険内だと数千円だと考えると、費用的な負担にも大きな差があります。ただ、一時的には出費があっても医療費控除もありますので、必ずしも保険外のほうが高いとはいえません。
保険診療と自費診療での根管治療について、圧倒的に成功率に違いがあるのをわかってもらえたのではないでしょうか。費用面の違いもありますが、治療期間も大きく変わること、歯医者の腕によっても成功率が変わってしまうことも覚えておきましょう。せっかく何度も通って治療をしても、やり直しになってしまっては大きな負担になります。根管治療を保険内にするか、保険外にするか総合的に判断していきましょう。