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歯の豆知識
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虫歯の痛みがあり歯医者に行ったときに「神経を抜きましょう」といわれ、迷っている人もいるのではないでしょうか。「そもそも歯の神経を抜いてもいいのか?」「抜かないほうがいい」という話も聞いたことがある人も多いでしょう。
歯の神経を抜くとはどういうことなのか?
メリット・デメリットも含め解説いたします。
歯の神経とは、歯髄という組織のことをいいます。
歯は表面にある「エナメル質」「象牙質」「歯髄」の順番で構成されています。歯髄は痛みを脳に伝える役割も持っています。そのため、虫歯になったときに痛みを感じるのは、歯髄の部分まで虫歯が到達しているためです。
まずは、歯の神経の役割についてみていきましょう。
歯の神経は血管が通っているため、歯の内部に水や栄養を運ぶ役割を持っています。歯を固く丈夫な状態に維持するためにも、水分や栄養は欠かせません。もし、不足してしまうと歯がもろくなってしまい、変色のリスクもでてきます。歯の神経があるからこそ、毎日の咀嚼でも割れない歯が維持されているのです。
歯の痛みは、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルを知らせてくれるサインです。知覚過敏になり冷たいものでしみるのは、神経が脳に信号を送っているためです。そのため、痛みがあるということは、早めに歯医者を受診するべきサインともいえるのです。
「歯の神経を抜くとどうなるのか?」「どうしても抜かなくてはいけないのはどんなケースなのか?」を説明します。
歯の神経を抜くと、水分や栄養が供給されなくなってしまうため歯が死んでしまいます。その結果、歯がもろくなりますし、歯の異常に気付きにくくなります。総合的な理由から本来の歯の寿命よりも10年ほど短くなるといわれています。個人差もありますが、神経を抜いたあと5年程度で歯が死んでしまうこともあれば、30年程度もつこともあります。
歯の神経を抜くのは、できるだけ避けたいものです。ただし、歯の状態によっては神経を抜かなくてはいけなくなる場合もあります。例えば虫歯が進行し神経まで菌が達してしまうと、炎症が起き歯髄炎になり激しい痛みを伴うようになります。
また、重度の知覚過敏になると歯ブラシが当たるだけでもしみるようになり、日常生活にも支障をきたすようになります。知覚過敏では神経を抜かないのが基本ですが、歯のエナメル質のなかにある象牙質がむき出しになってしまうと、些細なことでも刺激を感じやすくなってしまうため神経を抜く治療を行うこともあります。
歯の神経を抜くのはデメリットばかり…だと感じている人もいるかもしれません。
神経を抜くメリットについても理解しておきましょう。
歯の神経を抜くメリットとして、感染している歯髄を除去し感染拡大を防ぐ目的があります。虫歯が進行し歯髄炎になっても、独自の免疫機能を持っているため、細菌が増殖するのを防いでくれます。
ただし、歯髄が壊死すると免疫機能がなくなり根管に細菌が増殖してしまい、顎の骨にまで広がってしまうことがあります。最終的には骨を溶かし、抜歯のリスクも出てきてしまいます。そのため、事前に歯の神経を抜き菌が増殖しないように防ぐメリットがあります。
虫歯が進行しズキズキとした痛みが続けば、日常生活にも支障をきたします。知覚過敏も進行していけば、冷たいものだけでなく温かいものでもしみるようになります。痛みには個人差がありますが、なかには一刻も早く痛みから解放されたいと考える人もいます。
歯の寿命が短くなり虫歯に気付きにくくなる以外のデメリットも説明します。
歯の神経を抜く治療は難易度が高く、露出している歯髄も0.5mm以下です。そのため、肉眼での視認が難しいといわれています。根管の内部を傷つけてしまう、汚れが残り再治療になってしまうこともあります。また、根管の消毒で何度も歯医者に足を運ばなくてはならず、途中で通えなくなってしまう人もいます。歯の神経を抜くのは根気のいる治療です。
歯の神経を抜いてしまうと、黒や茶に歯が変色してしまうこともあります。歯の変色は代謝能力が失われてしまい、変異物が沈着し時間とともに変化していきます。歯の内側から色が変わってしまうので、ブラッシングをしても白く戻ることはありません。
歯の神経を抜く必要があるときは、精度の高い歯科治療が行える歯医者を探しましょう。当院「湘南ライフ歯科逗子」では、マイクロスコープを使った治療はもちろん、神経の治療後の予後を考えラバーダム防湿を使い細菌感染を防いでいます。
さらに、ニッケルチタンファイルを使い、根管治療にかかる負担を減らしています。質の高い根管治療を希望されている方は、湘南ライフ歯科逗子にいらしてください。