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根尖病巣(こんせんびょうそう)って何?原因は?自然治癒はしない?|歯の豆知識|逗子駅より3分、オーケースーパー前

根尖病巣(こんせんびょうそう)って何?原因は?自然治癒はしない?

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虫歯を長期間放置することで起こるのが「根尖病巣(こんせんびょうそう)」です。歯医者に行ったときに、根の先の部分に膿が溜まっているので治療が必要だといわれた経験がある人もいるのではないでしょうか。根尖病巣はそのまま放置していても治ることはない(自然治癒しない)ので、歯医者にて適切な治療を受けることが大切です。根尖病巣について、詳しくお話していきたいと思います。

根尖病巣(こんせんびょうそう)とは

根尖病巣は、歯の根元に膿がたまり炎症が起きている状態です。

初期の段階では無症状のケースが多く、噛んだ時の多少の違和感程度です。そのため、自覚症状がないまま歯茎の骨が溶けてしまい根尖病巣となります。膿が溜まっている状態になると、歯茎の表面におできのようなものができ根尖病巣と気づくこともあります。

これは、膿が出口を作ろうとしてできるものです。根尖病巣は個人差があるため、進行しても痛みを感じにくい人、おできができず表面から見ただけではわからないケースもあります。痛みも、歯茎に小さな穴ができ膿が出ていくと、内圧が下がるため感じにくくなるおともあります。自分では気づかないまま歯医者に行ったときにレントゲンで見つかることも多く、そのまま歯を失う原因になってしまうことも…。

根尖病巣は放置していても完治することはなく、体の免疫によっても炎症の強さが変わってきます。初期の段階では根管治療で改善できることもありますが、症状が進行すると治療の時間や費用の負担もかかるため、早期発見での治療が大切です。

根尖病巣の原因

根尖病巣は「虫歯を長期間放置すること」とお伝えしましたが、より専門的なお話をさせて頂きますと、主に根管を通じ細菌が根っこの先の歯周組織に炎症を起こしています。虫歯でも神経まで達してしまった状態のまま放置していた人や、歯根の治療を途中で放置している人に見られ、膿や細菌が繁殖してしまいます。治療した直後は症状がでなくても、数年後に腫れてくる人も少なくありません。

他にも不十分な処置が原因となっていることもあります。神経が死んでしまい抜髄をしても、経験豊富な歯科医師でさえも成功率は80%だといわれています。歯髄が入っている根管はとても複雑なもので、直接目で見て治療が出来ません。そのため、一部が残ってしまうこともありますし、細菌などのリスクも出てきます。
他にも使った薬と歯の組織の相性が悪いと空洞ができてしまい再発しやすくなることも。

根管治療は治療期間も長いので、どうしても通うのが負担になってしまいがちです。そのため途中になっている人もいるかもしれません。そのままにしていると状況が悪化してしまいます。そのため、虫歯はきちんと治療すること、定期健診が大切です。

根尖病巣は子供でも起こりやすく、スポーツで歯が折れてしまったときに破損した部分より細菌が侵入し根元が膿をもってしまうことがあります。

根尖病巣の治療法

根尖病巣の基本的な治療法として、炎症が起きている歯の根元を細い器具を使ってきれいにしていく方法があります。細菌に感染している部分を除去し洗浄、再度細菌が入らないように根っこの部分に薬剤を詰めていきます。歯髄が残っている場合は、除去が必要です。

何度かその手順を踏んで歯茎の状態を確認したあと、被せ物をして完了です。ただ、根管の治療は簡単なものではなく、難易度の高い方法としても知られています。

消毒し治療する作業は何度も必要になりますし、少しでも取り残しがあると再度感染してしまう危険性があります。そのため、1か月程度の時間がかかり、様子を見ながら治療を進めていきます。個人差もありますので歯医者とスケジュールも含め確認しておくと安心です。

根尖病巣は抜歯が必要になることも

根尖病巣の根元の治療をしても、症状が改善されないときは「抜歯」の選択も出てきます。ただ、一度歯を抜いてしまうともとに戻せなくなってしまうため「歯根端切除術」などの治療法もあります。

これは歯茎側から原因となっている病巣を取り除くものになり、抜歯といわれてしまった根尖病巣であっても、治療ができる場合もあります。歯医者によっても異なること、2週間程度は時間がかかります。

根尖病巣の進行具合によっても変わってくるため、できるだけ早く治療ができるに越したことはありません。特に一時的に腫れが引いたから…と治療を後回しにしてしまう人もいますので、注意しましょう。

まとめ

根尖病巣を防ぐためにも、虫歯は早期発見・早期治療が大切です。神経の処置をしていると痛みを感じにくくなるため根尖病巣に気付けず抜歯が必要な状況になってしまいます。

特に免疫力が低下しているときに、違和感や痛みがあるため、一時的で収まったとしても歯医者に行き歯や歯茎の状態を確認するようにしておきましょう。

自覚症状がなく進行してしまうこともあるので、適切な処置で治療をしていきましょう。自然治癒はしないからこそ、根尖病巣を悪化させないことが大切です。
まずは歯医者に相談してみると不安も解消できると思います。

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