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インプラント体について|種類や結合の意味とは?|歯の豆知識|逗子駅より3分、オーケースーパー前

インプラント体について|種類や結合の意味とは?

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インプラント体について|種類や結合の意味とは?

インプラントの手術を行うときに使う人工歯根のことを、インプラント体といいます。チタンを使ったものになり、骨との親和性の高さでも知られています。1㎝程度の小さなものが主流になりますが、歯の形状や大きさ、治療の有無によっても変わってきます。インプラント治療を行ううえで覚えておきたい、インプラント体について説明したいと思います。

インプラント体とは

インプラント体とは、歯の歯根代わりになるものです。骨と結合して土台がなくなり脆くなってしまった歯を支える部分でもあります。顎の骨のなかに直接埋めるものになり、チタンのものを多く見かけます。なかにはチタン合金を使っているものもあります。

チタンとは工業製品などで多く使われているものになります。厳しい条件によってつくられている最先端の実用金属でもあります。今のようにチタンが使われる前は銅を用いられることもありましたが、腐食の速さもあり人体への影響が懸念されていました。インプラント体として使えると発見されるようになったのは、1952年のスウェーデンです。

インプラント体は形状の違いもありますし、使用するインプラントのブランドによっても変わります。ストレートのものもありますしテーパーで角度がついているものもあります。他にも機能性の高いインプラント体もあり、表面の部分にHA(ハイドロキシアバタイト)を使ってコーティングしているものもあります。骨との結合力が高まるように工夫されているものになります。

インプラント体が骨と結合するってどういう意味?

インプラント体は、チタンを使っています。チタンには“生体親和性”と呼ばれる性質を持ち合わせています。もともとチタンは軽く、耐久性があり、錆びにくいのが特徴です。人間の体には外から異物が入ってくると自分のものでないと認識します。そのため、体外に追い出そうする働きが起こり、体外へと排出し安全な状態になるように保っています。

インプラントはもともと体にとっては異物です。そのため、体に入ると異物処理反応が生じてしまいます。インプラント体はチタンでできているため、生体親和性が高く異物として判断されにくい特徴を持っています。

インプラントを埋入(まいにゅう)すると、白血球が集まり異物かどうかを識別しようとするものの、判定できずに困ってしまいます。そのため、骨の中に入ってきたチタンのインプラントが移動し体を傷つけないように取り囲んでいきます。その後、チタンは周囲の骨を結合し、衝撃が加わっても耐えられる状態になります。

身体になじみやすく、安心して使われている金属がチタンでもあるのです。チタンがあるからこそ、安全にインプラントの装着ができますし、長い期間自分の歯のように使える良さがあるのです。チタンなくしてインプラントは成立しません。

インプラントは安全性が高く半永久的に使える

インプラントはチタンでできているため、医療用でも多く使われています。
半永久的に使える耐久性があること、金属アレルギーの人でも安心して使えます。身体が拒否反応を起こすことがなくなるので、安全性の高い物質として使えるようになります。インプラントで人体に埋入する必要があるため、厳しい条件をクリアしたのがチタンです。

インプラント体でチタンが使われている理由は以下の通りです。

  • 人体との適合性が高く、なじみやすい
  • アレルギーの反応を起こしにくいので安全性が高い
  • 発がん性の心配がない
  • 代謝異常を起こしにくい
  • 体内で劣化、摩耗、分解が起こらない

など、チタンが拒否反応を起こすことなく骨と結合することで固定されやすくなり、安全性の高さでも知られています。

インプラントにはどのくらいの種類があるの?天然歯との違い

インプラントは、20種類以上あると言われています。
インプラントと天然歯にはどんな違いがあるのでしょうか。インプラント体は周囲の骨と隙間がなく、くっついている状態です。天然の歯には歯根の周辺に歯根層と呼ばれる組織があります。

天然の歯がわずかに沈み込むのはこのためです。インプラントにはこのようなクッション的な役割もありません。天然歯の歯根膜に比べると感度は落ちてしまうため、かみ合わせを調整するのが難しいと言われています。

天然歯は歯の中に細菌が入らないような構造になっていますが、インプラントにはこの機能がありません。そのため、隙間に細菌が入りやすくなってしまうので、こまめにクリーニングを行う必要があります。

まとめ(「インプラン体について|種類や結合の意味とは?」について)

インプラント体はチタン製のものが主流になり、人体に拒否反応が起こりにくく安全に使えるのが特徴です。とても優秀な金属ではあるのですが、インプラントと天然歯には違う部分もあります。インプラントは残っている歯に対しての負担も少なく、審美性や機能性を高めてくれるのも特徴です。生活レベルの向上にも役立つものだからこそ、インプラントと上手に付き合っていきましょう。

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